あなたが帰った朝の
軽やかな絶望。

ふたりの体温が
昨夜のワインほどの重さと甘さで
この部屋を満たしてる。

たくさんの笑い声と
ささやきと、
部屋中いっぱいに
あなたの気配…。

あなたが帰った朝の
甘やかな孤独。


開け放した窓から
そっと放って。


「好きよ」

声に出して言ってみる。